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[文字]手書きの効果(速さ比較,メリット,記憶の定着) 漢字が書けなくなった人が増加

 

パソコンや携帯電話の普及によって漢字が書けなくなった人が増えています。以下は、日本や中国での調査やアンケート結果です。

ページ1 手書きの効果
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2012年 文化庁「漢字を正確に書く力が衰えた」66%

日経新聞 2012/9/20 漢字「書けなくなった」6割IT普及で急増 
https://www.nikkei.com/article/DGXNASDG2004I_Q2A920C1CR8000/

漢字を正確に書けなくなったと感じる人が6割強に上ることが20日、文化庁の2011年度「国語に関する世論調査」で分かった。2001年度に行った前回の調査より25ポイント増えた。漢字変換機能のあるパソコンや携帯電話などが普及し、文字を手書きする機会が減ったことが影響しており、同庁は今後もこの傾向は拡大すると予想している。

今年2~3月、全国の16歳以上約3500人に尋ね、約2000人から回答を得た。情報機器の利用による日常生活への影響を複数選択で聞いたところ、「漢字を正確に書く力が衰えた」が66%でトップ。年代別に見ると、20代から50代は7割強に達し、前回より20~30ポイント程度増えた。

学齢期の16~19歳は48%で平均より低かったが、文化庁の担当者は「現代の子供たちは手書き能力の形成過程で情報機器を利用し始め、書けない子は今後さらに増える。国語指導のあり方も検討する必要が出てくるだろう」としている。

出典 文化庁 平成23年度「国語に関する世論調査」の結果の概要http://www.bunka.go.jp/tokei_hakusho_shuppan/tokeichosa/kokugo_yoronchosa/pdf/h23_chosa_kekka.pdf

調査対象:全国16歳以上の男女
調査時期:平成24年(2012年)2~3月
調査方法:一般社団法人中央調査社に委託し個別面接調査を実施
回収結果:
調査対象総数 3474人
有効回収数 2069人

〔全体・過去の調査との比較〕

携帯電話や電子メールなどの普及による情報交換手段の多様化が、日常生活に影響を与えているという意見があるが、そのような影響の例として思い当たることがあるかを尋ねた(選択肢の中から幾つでも選択)。

「漢字を正確に書く力が衰えた」(66.5%)
「手紙やはがきは余り利用しないようになった」(57.2%)
が過半数の人に選択されている。続いて、
「手で字を書くことが面倒臭く感じるようになった」(42.0%)
「口頭で言えば済むことでも、メールを使うようになった」(29.5%)

過去の調査結果(平成13年(2001年)度調査)と比較すると、多くの項目で選択する人の割合が増加している。特に「漢字を正確に書く力が衰えた」を選択した人は25ポイント、「手紙やはがきは余り利用しないようになった」を選択した人は16ポイント、それぞれ増加している。

〔「漢字を正確に書く力が衰えた」年齢別・過去の調査との比較〕

今回の調査で、選択した人の割合が最も高かった「漢字を正確に書く力が衰えた」について、年齢別に見ると、また、過去の調査(平成13年度調査)の結果と比較すると、グラフのとおり。

今回の調査では、20代~50代で「漢字を正確に書く力が衰えた」と感じている人は7割台となっており、平成13年度には2割台だった16~19歳と60歳以上でも、それぞれ、5割弱と5割台半ばとなっている。また、全ての年代で平成13年度調査の結果よりも今回の調査結果の割合の方が高くなっており、最も差の小さい30代で20ポイント、最も差の大きい20代では、31ポイントの差となっている。

中国でも漢字が書けなくなった人が増加

2013年 毎日中国経済
「漢字」が書けない中国人が急増、9割が「ど忘れした経験あり」、パソコンや携帯の普及で

 
出典 毎日中国経済 2013年07月02日
http://news.livedoor.com/article/detail/7821892/

2013年に中国の大手調査会社ホライズンが実施した調査によると、9割を超える回答者が「漢字をど忘れした経験がある」と回答。うち3割は「忘れることは頻繁にある」と答えた。

中国文字研究会の呉振武会長は、こうした現象を「パソコンや携帯電話などの普及が原因」とした上で、「我々は1人1人が中華文化の継承者。漢字をしっかり覚えることも重要な文化の継承。伝統文化の継承と発展に責任を持つべきだ」と警鐘を鳴らす。

四川省成都市に住む王さんは、「娘に漢字の書き方を聞かれて答えられなかった」ことをきっかけに、毎週末、娘さんと一緒に漢字の練習をしているという。「小さい頃はしっかり覚えていたのに、パソコンや携帯のせいですっかり書けなくなってしまった。中国人は反省すべき時がきたのではないか」と話す。

2010年 中国青年報 83%が「漢字が書けなくなった」

出典 2010.4.17 Record China
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=41421

2010年4月16日、中国青年報によると、コンピュータ・携帯電話・プリンタなどの普及で、「手書き」が中国の若者の生活の中からだんだん姿を消しつつある。

同紙が調査会社に委託して調査した結果、対象者2072人中、「日常生活で手書きの機会が多い」と答えたのはわずか25.7%で、74.2%は「手書きの機会があまりない」と答え、そのうち23.6%は「手書きの機会がほとんどない」と回答した。さらに、「手書きは全くしない」若者も4.4%いた。そのためか、「漢字が書けなくなった」という若者も83%に上った。

2006年 パソコンを始めて漢字が書けなくなった70%

インターネットコム株式会社と株式会社クロス・マーケティングの調査
2006年6月14日~6月15日
18歳~60代のパソコンユーザー300人

出典 2006年 japan.internet.com
http://japan.internet.com/research/20060622/1.html

Q.パソコンを始めてから漢字が書けなくなったと感じますか?

大いに感じる 29.0%
少し感じる 41.3%
どちらともいえない 15.3%
感じない 12.7%
むしろ書ける漢字が増えた 1.7%

インターネットコム株式会社と株式会社クロス・マーケティングが、「筆記と文字入力に関する調査」を行ったところ、漢字が書けなくなったと感じているユーザーが7割にも上ることがわかった。

調査対象は、18歳~60代のパソコンユーザー300人。男女比は男性50.0%、女性50.0%、年齢別は、18~19歳が16.6%、20代16.6%、30代16.6%、40代16.6%、 50代16.6%、60代16.6%。

今回、協力していただいた回答者は、文書作成の際にパソコンを使うほうが多いユーザーが約半数、残りの半数は「同程度」と「筆記が多い」が約半分ずつというパソコンユーザー。

すべての回答者に「パソコンを始めてから漢字が書けなくなったと感じますか?」との質問を行ったところ、「少し感じる」という回答がもっとも多く、41.3%(124人)であった。「大いに感じる」の29.0%(87人)と合計すると70.3%にも上る。

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