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[ダニ] 布団のダニを退治する方法・対策(日光,乾燥機,温度,掃除機)

 

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ダニの大きさ、ダニが多い場所

ためしてガッテン ダニ退治4

ヒョウヒダニ(チリダニ)
室内のチリや布団、じゅうたん、ソファの中などに生息している体長0.2~0.5mmのダニで、人を刺したりしないが、そのふんや死がいがぜん息やアレルギー性鼻炎の主な原因となる。
温度20~30℃、湿度60~80%の高温多湿を好む。
生息場所:カーペット、ベッド、枕、布団、ソファーなど。

ダニが多い場所
布団 10万匹/㎡
じゅうたん 2000匹/㎡
布製ソファー 1300匹/㎡

ダニの好物は人の皮膚のカス(垢・フケ)で、寝具は、適度な湿度や温度があるため、ダニが繁殖しやすい。

[実験] ダニは、洗濯でも、日干しでも簡単には死なない

洗濯

毛布に生きたダニを3000匹つけて洗濯機で洗う実験。

結果は、ダニが81%も生き残っていた。ダニは、一時的に酸素が無くても生きられる強い生命力を持っているので、洗濯機にかけてもほとんど死なない。

※洗濯はダニの死骸を減らす事ができるので、アレルギー対策には効果がある。

天日干し

ダニを布団につけて、日光に当てる実験。

4時間干し続けて調べてみると、ダニは、ほぼ100%生きていた。

※天日干しにも一定の効果はある。ダニは湿度50%以下では繁殖できない。布団を天日に干す事で、湿度が低くなるので、ダニの増加を防ぐことができる。

※ダニは湿度60~80%の高温多湿を好む。

掃除機で吸い取る

掃除機で吸い取られているのは、死骸や糞など。生きているダニは、絨毯の奥深くに入り込んでいて、繊維にしがみついているため、ほとんど吸い取ることができない。(ダニは、脚を繊維にからみつけ離れないようにしている。)

掃除機は生きているダニは取りにくくても、アレルギーの原因となる、ダニの死骸を吸い取る事ができるので、掃除機をこまめにかけることは、アレルギー対策になる。

【対策1】熱で死滅させる(車、衣類乾燥機、コインランドリー)

なぜ熱に弱いのかというと、ダニの体を構成するタンパク質が熱変性(物質の性質が加熱により変化すること)するため。

※熱変性の例
生卵をお湯に入れたときに固まってゆで卵になる変化。卵の場合は60度以上で白身部分が固まり始める。

ダニの死滅時間 ダニ退治のポイントは50度以上の熱

50℃の熱で20~30分で死滅
60℃の熱で一瞬で死滅

寝具の加熱頻度の目安

寝具の加熱は3か月に1度

加熱方法

 衣類乾燥機や布団乾燥機を上手に使えばダニは完全に死滅し、掃除機で簡単に吸い取れるようになる。

家庭用の衣類乾燥機、コインランドリーの乾燥機

温度が55℃以上になるものがほとんど。そのため、毛布、タオルケットなどは30分~1時間程度で生地の奥まで熱が伝わり、ダニを死滅させることができる。

コインランドリーには、掛け布団や敷布団まで乾燥できるものもある。

注意
※高温の衣類乾燥機に入れると傷む素材(ウール、カシミヤ、ポリウレタンなど)がある。
キルティング加工(表布と裏布がブロック状に縫われているもの)されていない敷布団や掛け布団は、乾燥機に入れると中の素材が偏ってしまう。

布団乾燥機

ためしてガッテン ダニ退治3
図:赤が敷布団、黄色が布団乾燥機のシート、透明なものが掛け布団

ちょっとしたコツで布団の隅々まで50℃以上にすることができる。

①まず敷布団に対して布団乾燥機のシートを直角に置く。
②敷布団をシートを包むように折り曲げる。
③掛け布団を敷布団に被せる。

これにより、熱が中に閉じ込められ敷布団の隅々まで50℃以上の熱を加えることができ、1時間ほどの使用でダニが死滅する。

炎天下の車内

ためしてガッテン ダニ退治1 ためしてガッテン ダニ退治2

夏の晴れた日、炎天下に置いた車内に寝具を入れると、すみずみまで温度が50℃以上に達する。影になっている部分では温度が上がりづらいので、フロントガラスの下、太陽の光が十分あたるところに寝具を置いて、裏表2時間程度(計4時間)、日に当てる。

※熱中症などの危険があるため、車内に留まらないこと。

JAFの実験結果

実施日:2012年8月22日・23日
天候:晴れ 気温:35度

午後12時から4時間、駐車条件の異なる車両(ミニバン)を用意し、炎天下における車内温度を測定。

  車内最高温度 車内平均温度 ダッシュボード最高温度
黒い車 57℃ 51℃ 79℃
白い車 52℃ 47℃ 74℃

出典 http://www.jaf.or.jp/eco-safety/safety/usertest/temperature/detail2.htm

コインランドリーの乾燥機

乾燥機の温度

高温乾燥機だと、80℃~120℃の高温で乾燥させる事ができるので、ダニは確実に死滅する。

通常タイプだと
温度設定できる機種の場合、低温・50~55℃、中温・65~70℃、高温・80~85℃くらい。
温度設定できない機種の場合は、80~85℃くらい。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1186966391;_ylt=A2RAjH0BbSRW6G4Aql79.fN7?pos=1&ccode=ofv

コインランドリーでかかる料金

コインランドリーで掛かる料金の例。以下、引用。

ダブル敷布団:1700円
コインランドリーの容量は、20キログラムでは我が家のダブルの敷布団は入らず、30キログラムのタイプにはすっぽりと収めることができました。洗濯料金は、1100円+乾燥料金600円(約40分)=合計1700円。
http://allabout.co.jp/gm/gc/419452/

羽毛布団:2200円
1200円(大型)+1000円(大型乾燥70分)

敷布団:1800円
900円(中型)+900円(大型乾燥63分)
http://www.setsuyakubu.com/setsuyaku/coin.html

・洗濯機600円~1000円、乾燥機1200円~2000円
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/1847850.html

コインランドリーを利用するときの注意点

・布団の取扱い表示、コインランドリーでの注意書きに沿って利用する。

・キルティング加工がされていないものは中の生地が寄ってしまうため使用できない。

・和布団に含まれる綿は洗うと固まりになるので使用できない。

・羊毛布団は洗うと縮む。

・一般的に「打ち直し」に適する布団はコインランドリーには適さない。

その他の注意点

・完全に乾燥させないといやなにおいが出ることがあるので、完全に乾燥させる。 

・失敗したという声もあるので、初めて利用するという方は、値段の高い布団などは避けた方が無難。

【対策2】掃除機がけ

ダニを死滅させた後に重要なのは、掃除機がけ。

表裏それぞれ1㎡あたり20秒間かけることでダニの死骸やフンをしっかり取り除くことができる。大人用の寝具(シングルサイズ)であれば片面あたり40秒、子供用の寝具であれば片面あたり20秒が目安。

家電量販店などで市販されている「掃除機用ノズル」や、掃除機ノズルにいらなくなったストッキング(足の先端部分)を被せることで、布団の布を吸いこまず、ラクに掃除機をかけることができる。布団用掃除機も有効。

掃除機がけの目安

掃除機がけは1週間に1度

【その他の対策】

①布団クリーニング業者の利用
布団を家まで取りに来てもらって、料金は3枚で1万円など。

[効果]
業者1
・ダニ死亡率100%
・アレルゲン除去率98.3%
業者2
・ダニアレルゲンが99.5%減少

②ダニを通さない布団を使う
極細繊維を使い、折り目を細かくすることでダニの侵入を防ぐ。

③ダニを捕獲する商品を使う
ダニを誘引剤でおびき寄せて、そのまま乾燥させて退治する。

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