目次
アニメ映画・劇場版の製作費
日本、ピクサー、ディズニー 制作費/製作費比較
日本 制作費
一般的:1億~3億円 (2000年代)
高い作品:10億~20億円
日本 製作費
一般的:3億~5億円 (2000年代)
高い作品:20億~30億円
最高:51億円『かぐや姫の物語』
ピクサー、ディズニー(2000年以降) 製作費
平均:100億円以上
最高:274億円(2.6億ドル)『塔の上のラプンツェル』
アニメ映画は1億~3億円前後が一般的。ジブリやプロダクション・アイジー(I.G)が制作するような高品質な作品になると、10億~20億円をかけるケースもある。
出典 日経ビジネス 2007年2月2日
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20070129/117879/
日本アニメの制作費
制作費or製作費
1969年 千夜一夜物語 1.3億円
1977年 宇宙戦艦ヤマト 2億円
1983年 クラッシャージョウ 2億円
1984年 マクロス 2.2億円 製作費4億円(アニメージュ1983年12月号)
1986年 プロジェクトA子 3億円
1986年 アモン・サーガ 1億2千万円
1992年 三国志 5億円
1995年 攻殻機動隊 6億円
1997年 パーフェクトブルー 予算9000万円(音響制作費除く) ※最初はOVAで出す予定だった
1998年 ミュウツーの逆襲 3億-3.5億円
2002年 千年女優 制作費1億数千万円
2003年 東京ゴッドファーザーズ 2.7億-3億円
2004年 雲のむこう、約束の場所 1億-1.5億円
2005年 機動戦士Ζガンダム 1億円
2006年 パプリカ 推定2.5億-3億円 今敏「東京ゴッドファーザーズとほぼ同じ予算」
2007年 秒速5センチメートル 27万ドル ※上映時間63分
2009年 ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 約6億円
2016年 この世界の片隅に 2.5億円
2016年 君の名は 推定制作費4.5億 日刊ゲンダイ
2024年 劇場版モノノ怪 唐傘 テレビアニメ3話分(当初の予算) 橋本敬史twitter
製作費
1968年 太陽の王子ホルス 1.3億円
1978年 ルパンVS複製人間 5億円
1979年 カリオストロの城 5億円
1987年 王立宇宙軍 8億円
1988年 AKIRA 7億円 ※当初の予算は5億円,最終的に7億円
1999年 クレヨンしんちゃん/爆発!温泉わくわく大決戦 3億-5億円
1999年 ドラえもん/のび太の宇宙漂流記 3億-5億円
2001年 メトロポリス 15億円
2004年 イノセンス 20億円 制作費10億円
2004年 遊戯王 ザ・ムービー 3.5億円
2004年 スチームボーイ 24億円
2005年 劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者 4億-5億円
2009年 よなよなペンギン 15億円
2009年 サマーウォーズ 推定4億-5億円
2013年 宇宙海賊キャプテンハーロック 3000万ドル(約30億円)
2015年 GAMBA ガンバと仲間たち 20億円 3DCG
スタジオジブリ (1985年-)
制作費(宣伝費は含まない)
1984年 風の谷のナウシカ 2.8億円
1989年 魔女の宅急便 約4億円
1993年 海がきこえる 約2.5億円
1997年 もののけ姫 約23.5億円
1999年 ホーホケキョ となりの山田くん 約23.6億円
2023年 君たちはどう生きるか かぐや姫の物語以上の制作費
鈴木敏夫プロデューサー
「(映画の宣伝をしなかったことについて) 賭けでしたね。ずっと映画を作ってきて、映画の作り方も宣伝のやり方も全部変えたいなと思ったんですよ」
「(制作費について) たぶん今回の映画は、今まで日本で作られたどの映画よりも、一番制作費がかかってると僕は思ってます」※制作期間は約7年
製作費(宣伝費含む)
1986年 天空の城ラピュタ 約8億円
1988年 となりのトトロ+火垂るの墓 約12億円
1992年 紅の豚 約9億円
2001年 千と千尋の神隠し 推定20億円以上
2004年 ハウルの動く城 24億円
2006年 ゲド戦記 推定2200万ドル en.wiki
2008年 崖の上のポニョ 34億円
2011年 コクリコ坂から 21.7億円 en.wiki
2013年 風立ちぬ 推定30億円 3000万ドル
2013年 かぐや姫の物語 51.5億円
2014年 思い出のマーニー 推定11.5億円 en.wiki
ジブリ作品の製作費が高い理由
鈴木敏夫(スタジオジブリ・プロデューサー)の話
「ジブリ作品の興行収入を全て足すと、なんと1,400億円になるというんです。では、その内、どれくらいジブリに残ってるかって気になるでしょ?ほとんど残ってないんです。」
「1本の作品で、400~500人の人が関わってるんです。その人達を拘束するでしょ?そうするとね、何ヶ月掛かるかで、アニメの制作費というのは決まるんです。アニメーターっていうのも、色々いるんですけどね。その人達のノルマが、1週間5秒なんです。そうすると、1ヶ月で20秒になるでしょ?1年間になると、240秒になるんです。つまり、1年間で1人あたり4分になるんです。だから、僕らの作品では、2時間の映画を作るのに、最低、2年掛かるんです」
東映アニメーション (1956年-)
www.toei-anim.co.jp/event/2013_jumpfesta/goods.html
2022年 ドラゴンボール超 スーパーヒーロー 25億円以上(製作費?)
(興行収入:日本25.1億円、世界1.025億ドル)
制作費をかけられる理由
「2022年公開の『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』は、日本国内の興行収入は25億円だが、制作費はそれ以上だそうだ。国内市場だけで展開していたら大赤字となるが、同作は北米市場で初登場1位を獲得するなど、海外で大ヒット。これだけの制作費をかけられるのは、初めからグローバル市場で展開することを考えているからだそうだ。同様に『ONE PIECE FILM RED』や『THE FIRST SLAM DUNK』もグローバル市場でヒットを記録。お金をかけた分だけ映像のクオリティが上がっており、「マーケットの視点を変えることでクオリティを上げられる、正のスパイラルが働いている」と言う。」
branc.jp 2023.11 TIFFCOM2023の東映アニメーションの海外戦略についてのセミナー
海外アニメの制作費
製作費
1986年 トランスフォーマー 600万ドル 制作:東映
1997年 長くつ下のピッピ 1150万ドル ※カナダ
1999年 アイアン・ジャイアント 4800万-7000万ドル
2001年 ファイナルファンタジー 1.37億ドル(157億円) 米日
2002年 パワーパフガールズ・ムービー 1100万ドル
2004年 スポンジボブ 3000万ドル
2004年 ポーラー・エクスプレス 1.65億ドル
2007年 ザ・シンプソンズ MOVIE 約80億円
2010年 ヒックとドラゴン 1.65億ドル
ピクサー (1986年-)
ピクサー・アニメーション・スタジオ(英: Pixar Animation Studios)は、アメリカの映像制作会社。コンピュータグラフィックスを用いたアニメーションを得意とする。
2006年より、ウォルト・ディズニー・カンパニーの完全子会社。
1979年に設立されたルーカス・フィルムのコンピュータ・アニメーション制作部門が前身。1986年、アップルコンピュータを退社したスティーブ・ジョブズが、1000万ドルでこの部門を買収したことにより、初めて「ピクサー」と名付けられた。当初はアニメーション制作スタジオではなく、政府機関や医療機関などを顧客にCG専用の高級コンピュータを販売する会社であった。1994年、ピクサーは、2600万ドルでディズニーと映画制作の契約を交わす。こうして、長編映画作品としては初のフルCGアニメーション作品『トイ・ストーリー』が1995年に公開された。
製作費推移
1990年代 3000万ドル~1.2億ドル
2000年代 9000万ドル~1.8億ドル
2010年代 1.75億~2億ドル
作品
1995年 トイ・ストーリー 3000万ドル
1998年 バグズ・ライフ 1.2億ドル
1999年 トイ・ストーリー2 9000万ドル
2001年 モンスターズ・インク 1.15億ドル
2003年 ファインディング・ニモ 9400万ドル
2004年 Mr.インクレディブル 9200万ドル
2006年 カーズ 1.6億ドル
2007年 レミーのおいしいレストラン 1.5億ドル
2008年 ウォーリー 1.8億ドル
2009年 カールじいさんの空飛ぶ家 1.75億ドル
2010年 トイ・ストーリー3 2億ドル
2013年 モンスターズ・ユニバーシティ 2億ドル
2015年 インサイド・ヘッド 1.75億ドル
2017年 リメンバー・ミー 1.75億ドル
2018年 インクレディブル・ファミリー 2億ドル
2019年 トイ・ストーリー4 2億ドル
2024年 インサイド・ヘッド2 2億ドル
ディズニー (1923年-)
ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ。
製作費推移
1940年代 90万~230万ドル
1950年代 300万~400万ドル
1960年代 400万~600万ドル
1970年代 150万~400万ドル
1980年代 1200万~4400万ドル
1990年代 2500万~1.3億ドル
2000年代 8000万~1.5億ドル
2010年代 1億~2.6億ドル
作品
1937年 白雪姫 148万ドル
1940年 ピノキオ 229万ドル
1940年 ファンタジア 228万ドル
1941年 ダンボ 95万ドル
1942年 バンビ 85.8万ドル
1950年 シンデレラ 290万ドル
1951年 ふしぎの国のアリス 300万ドル
1953年 ピーター・パン 400万ドル
1955年 わんわん物語 400万ドル
1959年 眠れる森の美女 600万ドル
1961年 101匹わんちゃん 400万ドル
1989年 リトル・マーメイド 4000万ドル
1991年 美女と野獣 2500万ドル
1992年 アラジン 2800万ドル
1994年 ライオン・キング 4500万ドル
1996年 ノートルダムの鐘 1億ドル
1999年 ターザン 1.3億ドル
2002年 リロ・アンド・スティッチ 8000万ドル
2005年 チキン・リトル 1.5億ドル
2008年 ボルト 1.5億ドル
2010年 塔の上のラプンツェル 2.6億ドル
2012年 シュガー・ラッシュ 1.65億ドル
2013年 アナと雪の女王 1.5億ドル
2014年 ベイマックス 1.65億ドル
2016年 ズートピア 1.5億ドル
2019年 アナと雪の女王2 1.5億ドル